いふいふほぼほぼもしもし

低燃費オタクの脳内です

禁猟区観ました【初柿】

去年のB2Dがはじめての尺伸ばしだった私、田中穂先さんという俳優さんも初めてその時に知りまして、しれっとTwitterフォローして、柿喰う客という劇団の存在を知り、へー・フーン・ハハーン(行きたい…)と思いながら毎日が過ぎておりました。

 

今年は強い意志で大阪のENTAには行かないぞ!と決めて友人にプレゼント攻撃したりそれはそれでめちゃくちゃ楽しんでいるのですが、ダメ押しのツイート見つけてとりあえず当日券抑えました。(前日22:59)

10年ぶりくらいに下北沢に来て、

気がついたら座席でこんなメモ書いてました↓

 

当日券すべりこみ。

思い立ってクリスマスイブ、はじめて本多劇場前は通ったけど劇場の入り口とか博品館ぽさがあって好き!よく角度がついていてとても好きな劇場かもしれない。たぶん座席は新しくしてあるっぽくて、座りやすい。疲れなさそう!え、本多劇場好き!

 

え〜福ちゃんここに立ったんだすごいな

一応1番不穏な服を着てきた。ワインレッド。血っぽい色

 

開演前はスーパーみたいな音。テレビショッピングみたいな。テテンテテン♪テンテテン♪

 

ちゃんと不穏。照明の色がポスターの配置に近い感じ。

世界観ずっとこれなのかな〜

柿喰う客他の演目気になる〜

劇団そのものを観にくるのはもしかしたら梅棒が初めてで柿食う客が2個目なのかも、

 

いやふぉ〜ゆ〜の影響受けすぎ☝️

 

とりあえずみんな写真撮ってたから撮った

 

 

おみくじ、劇団員さんが手書きで書いてるっぽい…100円のおみくじ。ぴっ、って引いたら「好いたならその道を行くまで」ってわたしが悩みまくってた最近のあれこれが晴れやかになる一言。

板の上に立つ人の言葉はどっしりとしていて好きだ〜〜〜もう来た意味しかない。

 

公演終わった〜!

穂先さんってこういう世界で生きとるんか〜!びっくりだ〜〜〜!

畳み掛けるセリフ量と表現、類語とか重ねまくるこの感じ、ふぉゆなら福ちゃん合いそう、ちょっと腹黒思い出す!

尺伸ばしで顕作さんワールドだ〜って思ってたけど柿喰う客との親和性めちゃくちゃあるじゃん!

とりあえずクリスマスに浮かれる場内ソングに可愛さしかない😂

 

…とここまで座席で書いてました。

本編の中でもう少し書くと、

・団員ひとりひとりの動きで不気味な商店街を見せてくる。

・シンプルにどういう思考回路でこの物語になるのか、この表現に行き着くのか、凄じいの一言に尽きる。

・一体感がありすぎて、危うく仲良し感が出てしまいそうなくらいなのに一人一人が商店街に生きる人間として、そしてひとりの来訪者として存在していて作品に向かって同じ気持ちを同じベクトルで進めている形が観ていてとても気持ちがよかった!

・とにかく情報量がめちゃくちゃ多い!正直もっと大狂い展開来るかも!ってヒヤヒヤしながらもちょっとまだ私の耳が慣れてないからセリフに追いつけなくて序盤は聞き取りに苦労しました…

 

出演する側の鍛錬も去ることながら、観る側の技術も問われる(と書くと敷居高くなりそうだけど)大事なのはセリフを一つ一つ聞き取って咀嚼するよりも熱量と圧倒される舞台のライブ感、繰り返されるテンポ、言葉。ストレートプレイともまた違う、演劇のひとつというか、梅棒も観ないとわからないから観て!ってものだったけど柿喰う客も1回は観て見てほしい。

偏見みたいな表現になるかもしれないけど、adoちゃんの「うっせぇわ」の世界観好きな人は絶対好き。うまく心を昇華できていない今の高校生〜大学生くらいの子たちが観たらきっといろいろな意味で前を向いたり、何か感じるものがあるような気がしました。

かく言う私も公演後のイベントで過去公演のシーン上演があり、その中のひとつで昨今の悩みがどうでもよくなった一文がありました。

私なんて恋愛できない、みたいな言葉の後に「勝手にトラウマとイチャイチャしてるんじゃねぇよ!」…というセリフです。

 

少し自分語りになりますが、両親の突然の(まあ然るべきではありますが)離婚を経て永遠なんてものはないって思って、恋愛とか男性とかめちゃくちゃ怖くて一生独身でいようって思ってたんです。クリスマスの街もみんなしあわせになれよ〜わたしも一人で元気に幸せになるからよ〜って思ってたんです。でも、これって勝手にトラウマとイチャイチャしてるだけだなって。ついそのセリフを聞いて「ああ、私はきっと今日このセリフを聞くためにここに来たんだな」と思いました。

それにしてもきっかけを与えてくれた田中穂先さんの佇まい、やっぱり好きでした!

僕の子猫ちゃんどこ〜って歌って尺伸ばしてた田中穂先さんは居ませんでした。むしろ来年の尺伸ばし公演がもっと楽しみになりました!基盤がこのスタイルな穂先さんが尺伸ばしでやってることがもう違いすぎて、、、ふぉゆ担頼むから観てほしい…ふぉ〜ゆ〜はきっとこの姿を知っているって思うとあのお兄さんたち本当にやりたい放題だな!って思うし、滑舌の鬼だなってわかる。なんかわかんないけどふぉ〜ゆ〜のことも大好きになって下北沢を後にしました。大阪エンタ相変わらず楽しそうで最高!

まあ自分の話は入りましたが、私は演者になりたい!と思ったことはないけどたぶん演劇を志す人の中でこういう熱量好きな人はきっと大好きだと思います。なんかわからないけど時系列的にTENET見返したくなったりもしました。

あと、話はそれますが…本多劇場の空気感?クリスマス楽しむぞ!感とか、下北沢自体の若者がオシャレに過ごす感じとか。レストラン、カジュアルででもおしゃれで綺麗で素敵だった!

日比谷みたいな銀座みたいな大手町みたいな空気も好きだけど再開発との中間地点みたいな街の中にある劇場で同世代くらいの人が出演している舞台を観て、どうしても自分のなにかと重ね合わせたり胸の中を熱く燃やされたりして、しかもクリスマスイブというこの日であることにも意味があった気がして、無性にルンルンして帰宅しました。

 

…文章はめちゃくちゃだけど、はじめての本多劇場、はじめての柿喰う客本公演。いいクリスマスイブになりました。

ハッピー!