いふいふほぼほぼもしもし

低燃費オタクの脳内です

私の不思議体験

どこにも需要ないけど。

 

プレエピソード:

たぶん初めて見た?のは幼稚園のとき

夜中に目が覚めてドアの前に小さい女の子がいた

その時はおばけ=こわいだったから何も言わなかったけど、たぶんずっとそういうものが当たり前に存在している幼少期でした

 

小学生のころ

家族4人、、ワンルームで暮らしていたのですがある時、ゴールデンタイムでバラエティが放送される時間。

早々に眠ろうと1人布団に入ったら父親が大きい声でウワーーーッ!と叫ぶ声が聞こえた。すぐに布団から出て家族にどうしたの?大丈夫?と聞くと「何が?」と言われる。

いやいや、叫んでたでしょ、と伝えてもみんな「?」と流してしまう。

ああ、たまにあるやつだ。とその時も考えないことにした。

あとは授業中トイレに行ったら誰もいないのにトイレットペーパーを回す音が聞こえたりもした

割とビビりだったので即退散。おばけに面白がられてたのかも。

何もなくても水が出て来たり、物が落ちたり、家の中の大体のことは日常となった

 

中学生のころ

1番何もない時期だったかもしれない。

何も記憶がない。嫌な場所にも近寄らなかったからかもしれない。

 

高校のころ

才能?開花し始めたのはこの頃。

家で友達と電話してたら笑い声がするって言われたり、勉強してたら窓に指で描いたような跡が付いてたり。夜中目が覚めてリビングから父と姉が大笑いする声が聞こえたので水を飲みに向かうとみんな寝静まっていたり。家の中で雰囲気が悪い時があったりして結構嫌な時期もあった。

たぶんホラー映画をよく観るようになったからだと思うけど、でも六感を信じてくれる人が周りに多くて安心した

 

大学生の頃

今のところ私のピーク。

人が歩いてると思ったら、歩いてない

なんか誰かに見られてると思ったら見えちゃった、などなど。

友達の家で見た時には同じような感覚の子と「いたね」って話したり。

そんな大学のころのわかりやすいエピソード。

合宿免許で某県に行ったときのこと。化粧を落としていたら背筋がゾクゾクしてその瞬間にお風呂場の電球カバーがガシャン!と落ちた。すぐに居るんだなと思ったけど、友達には適当なことを言って水場を綺麗にするようにお願いした。

その後私以外も現象に遭遇したが、あるとき夜道の講習で教官にどこ泊まってるの?と聞かれた。○○です。と答えると、「ああ…ねえ、なんか見た?」と聞かれてすぐにお風呂場の件を伝えると昔そこで殺人事件があったと知らされた。

その話を残念ながら合宿後友人にしてしまいそういう話はしないで!と怒られたので以降はどんな現象もなるべく話さないようにしている

 

社会人以降

 

高熱にうなされ夜間の病院へ行った。病院は真っ暗で付き添いの姉と待合室で座っていた。

私が項垂れて座っていると、隣を先生が歩いて行った。すると姉が「ねえ、なんかエレベーター開いたんだけど」と私に話しかけて来た。「え、さっき人通ったじゃん」と伝えると「誰も通ってないよ」と固まった…あのときはごめんよ、姉。怖がらせてしまったよね、、、

 

正直その後も見えるというより「いる」みたいな、普通に歩いてるとか通ると思って避けたらいなかったとかそんなことがよくある。

怖い思いをしたことがないから、きっとみんないい人なんだろうと思う

 

心霊の舞台を観たらつい思い出したので、せっかくだから描き記す。

どうか怖がらずにいてほしい。そして私はこれからも敬意を払って生きていきたい。

涙って200色あんねん【午前0時のラジオ局を観て】

本日午前0時のラジオ局を観劇しました。

その後美味しいご飯を銀座で楽しみ、今日もたのしい1日だったなあとニマニマしながら、Moon riverを聴いてあの表情が良かったとか、あの照明が好きだったなとか、どんな意味だったのか、とかホンワホンワと考えるうちに自然とブログになりました。

 

もちろんネタバレを多く含みます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、タイトル。

「生きるとはさまざまな感情を抱え」とか。なんかしっくりこなくて、一通り書いてみて、振り返ったら結局たくさん泣いたなあと気がつきました。でも涙の理由は悲しみでもあり、つらさでもあり、悔しさや嬉しさや様々な理由が思いついていきました。

そしてなんだかキャッチーなアンミカさんのあのワードが舞い降りてきたわけです。*1

 

ここから書くことは私が感じたことを書き連ねるのみですが、これを読んだ方もそれぞれの感情の振り返りのきっかけにでもなれば幸いです。

 

①父の話の時

好き勝手に家庭から去った父を自分の父とつい重ねた。

いつかこんな風に思える日が来るのだろうか、と心が揺れ動いた

変に美化するわけでもなく、彼女自身の許せない感情のままに。

きっとお父さんが娘に「俺が辛いものは持っていくよ」と声をかけたことで、彼女自身に渦巻いていた感情が、軽くなったんだと思う。

本当に魔術のようなもので感情を持って行ったよりも、きっと彼女自身の力があってこそ心が軽くなったのではないだろうか。

彼女のポテンシャルだと思う、というか私はそうであることを望んでいる。

 

②戦争の話

ついお涙頂戴かな、と身構えてしまった

でも泣きなさいというシーンではなかった。

 

何かを美しく描くわけでもなく

(正直私は照明の点滅で叫びそうになった)

私は日本に生まれ、おそろしいことなのだと頭に刻み込まれているんだと改めて感じた

 

そして涙をくれ!ではなくて、妻と夫がそれぞれの「生きてほしい」と願う姿に揺さぶられてつい目頭が熱くなった。

優しさやあたたかさ、愛、悔しさ、悲しみ、受け取る感情毎に一粒、また一粒と涙がぽろぽろ。

 

③いとあはれ 福田悠太

 

私は福ちゃんの表現が大好きです。

福ちゃんって明るければ明るいほどきちんと悲しみを知ってるように見える

福ちゃんが笑うと確かに美しくて澄み切った青空なのに、深く沈んだ色をした、遠い夜空も思い浮かぶ。楽しくもせつない声色や表情は、まるでひんやりとした空気に太陽のあたたかさや眩しさが入り混じる、夜明けの空みたい。

 

④そして、幽霊Dと奥さんとの関係に想いを馳せた

 

ラジオを滅多に褒めない辛口さを持って、料理は苦手で、ただ人が自然と集まるようなひと

ラジオのことばかり考えていて、陽気で、大切な曲を心にずっと留めて、誰かのために頑張れるひと

 

所謂奥ゆかしくていいお嫁さん、とは異なる人でも愛しくて大切で大好きで

だからどうかせめて大切な人は守りたいと苦しみのないままで居てほしいと願ったのかと思ったら そんな美しすぎる話があるのかと苦しくて涙が止まらなくなってしまった

 

 

⑤ッぱちの時も思ったこと

 

霧島ロックさんの手が加わると

まるでやさしくてまろやかな味わいになるのかもしれない

霧島ロックって、お酒から考えたら結構キリッ!スカッ!って感じなはず

でも確かに香りは芋焼酎って他のお酒にはないもわ〜んとした香りで包み込まれるような感じ。確かに霧島ロックさんは包み込んでくるような、という表現が私にはしっくりくる

 

 

⑥最後に

自分の力で立ち上がる姿をひとりひとり、ふわりふわり描いていく名作だった。

他人任せではない。背中を押されて、一歩を踏み出して、さらに自分の足で歩き出す。

 

なりたい目標を掲げ、自らオーディションを受け、夢を叶えるアシスタント。

仲間の死から野球と距離を置いた新人アナウンサーも、自ら足を運んで野球実況の練習をする。

お酒の力を借りずとも眠り、また歩み始める人気パーソナリティー

大切な人のためにすべてを見守り、生き続ける局長

Moon riverを口ずさみながら今日も自分と、誰かのためにラジオを届けていく幽霊ディレクター。

 

泣いたり笑ったりしてまるで感情がジェットコースターなのに感情で疲れることはなくて、「ああなんだか今日はいい日だな」と思える。

またふぉ〜ゆ〜のおかげでいい作品に出会えたなぁ。なんて幸せ者なのでしょうか。

 

どうかたくさんの人に届きますように

*1:涙は実際透明ですから複数の色味があるわけもなくもはや無限

ネオ・アベンジャーズを見た〜悪魔の毒毒モンスターを観て〜

初演のころ、正直私は資金的な余力が無くてフーンと見送ってしまった。

だから何がなんでも生きているうちに観たいものは観る!モットーにした今、奇跡の再演が行われてありがたいことにくっさいニオイがプンプンする六本木EXシアターで観ることができた。*1

 

結論を言うと、騙されたと思って曲を聴きに行くつもりで行ってほしい。ミュージカルが好きな人ならきっと大好きな曲しかない。80sの映画が好きな人もきっと好き。ペンライトを振ったり、なんだかイメージする舞台とは違うかも知らないけど2.5なわけでも無く、ただ単純に、破茶滅茶で、ふざけて、ふざけて、ふざけてる、はずなのに!たった5人という出演者のみで作られているとは思えない薄っぺらいように見えて重厚感とミッチミチの楽しさ、技術、音楽、何もかもが楽しめるエンターテイメント。悪魔の毒毒モンスターが上演劇場*2で興行1位*3になったのも頷ける。。

 

とここまでほぼ一息で書き連ねました。

だって、あまりにも凄まじかったので…帰宅して暗闇で座り込んでひたすらポチポチ。この感想と熱意をどうか残しておきたくなる。

一言で言えば「あー楽しかった!笑った〜」に尽きるんだけど、それだけじゃ済ませたくない時が今です。

ちなみにネタバレとかありません。

だってもうあらすじが全て。市長は悪者で、毒毒モンスターが大暴れ。でもその話だけなのに、2幕まであるし、めちゃくちゃ面白い。何で笑ってたかもはやよく覚えていないけど、グッときたシーンとかは覚えているのでそれを書き連ねたいと思います..

 

 

 

1・「普通と違う、なんて関係ない」

この作品のテーマは「環境保全」と「個性の尊重」だと思っているんですが、

美化するわけではなくて、きちんと真正面から矛盾とか見た目イジりをした上で、勇気とか、警鐘を鳴らしている…っていう実は社会派なメッセージが込められているとじんわり感じ取ってしまい、ああ私は嫌な大人だなと思いました。

でも別に含ませているわけでもなく、賢い人にはわかるよね?でもなくて。

散々ふざけながら、様々な世代に伝わりやすいように作られているなーと思って。

 

というのもパンフレット見たらああーー!と納得することばかり。

 

①脚本のジョー・ディピエトロさんは慢性疾患を持つ子どもたちに関わる仕事をしている

→見た目や身体、体調の良し悪しで比較されて辛かったり悔しい思いをしている人を知っているからこそベトベトで臭くて童貞でオタクで目が飛び出てるトキシーが生まれたのかな〜

盲目のサラは確かに盲目だけど、中身と体の好み!っていうすっきり爽やかな愛でトキシーのことを愛していく。見た目はいい方がいい!なんて考えてたけど、確かに見えないもんな!ってトキシーの片目ブヨブヨも受け入れていくわけで…最初から「自分障害持ってるんで!無理っす!」と言い切るように、所謂「障害を持ってるからいい人だ」みたいな世界をぶち壊して、みんな1人の人間として向き合っていく。…とても気持ちがよかった。この後にも書くけれど、平野綾ちゃんがまーーーじーーーでよかった。

 

②音楽、bon jovi

正確に言うとbon joviキーボードのデヴィッド・ブライアンさん。幕間にパンフレット読んで知って、経歴がすごすぎて会場の椅子で座り直しました。

いや、通りでどの曲もピアノイントロが美しい!がっつりクラシックを学んでいたらしく、音楽は全く明るくないけど、基礎がしっかりしてる人は大体すごいってこれまでの人生で学んでいるので。素人の私でも率直に素敵な曲だな〜とつくづく思ったのできっと知見があればある人ほど楽しくて突き刺さるんだろうな。

チャリティ活動にも積極的と書いてあるのですが、脚本家の人とどんな繋がりでこの作品に至ったのかはわからないこの感じがたまらなくイイ。魂で巡り合ったんだぜ!って感じ。アツい。

 

ちなみにタイトルにアベンジャーズを入れたのも、実は子どもにウケが良さそうな話だと思えたからで。市民のダークヒーローってほぼスパイダーマンじゃん…(片目落ちてるけど)(臭いし)(ベトベトだし)

舞台がニュージャージーというのも、(ブライアンの出身地ということもあるとは思うけど)ニューヨークで活躍するスパイダーマンの対比というか、オマージュというか。ブロードウェイに対する「オフ」をうまく活かしてる立ち位置なのかな〜と思いまして。

この作品ってきっと演劇への敷居も低くしながら、でも実力派なホンモノを知っている板の上の役者がたくさんの人を笑わせる、っていうめちゃくちゃかっこいいことをしている。

いわゆる大劇場の作品も絶対に欠かせないものだけど、いわゆるB級も松竹梅みたいな優劣ではなくて、Aタイプ・Bタイプ…のようにそれぞれジャンルが違うだけ。みんな違って、みんないい。そう、普通も何もない!みんな個性!イエス

 

2・役者さんが5人しかいない

主演の福ちゃんがまず2トンありそうな衣装着て歌って踊って、

それなりにセリフもある+衣装が全く違う役を16役やってる人がいたり、12役やってる人がいたり。

さらに2役を同時に行う人がいる。

1役のエネルギー消費がとんでもない人もいる。

カーテンコールで5人しか出てこなかったことをこんなにも疑った作品は私は初めてです。

アンサンブルさんいませんでした?いやいや、またまた〜えっ、本当に?って思いました。

一つ一つの役が一人一人存在していて、全然違う役として存在していたので、他の作品観るときにハードルが高くなりすぎちゃいそうなくらい当たり前のようにこなして、公演後のトークショーでもあったように全員がモンスターだと思いました。改めて5人とは思えない。やっぱり毒毒カンパニー各位はアベンジャーズだったんだ!と確信したら、スタオベ待ったなしでした。ウワアアアア〜!喝采

 

全員めちゃくちゃ歌が上手でダンスも上手が大前提で…そこからさらに、という話なのですが

 

①宮原さんは恥ずかしながら今回初めて知り、観たわけですが、、、怪しい雰囲気が似合いすぎている。ずっと胡散臭くて、セクシーで、めちゃくちゃ面白い。教授の印象が強いけど、ジェラピケ風のペアルック男子とか女装も面白かった〜

もっと2枚目な役が多いのかと思ったら違う意味でのセクシー担当で日本のミュージカル界めちゃくちゃ明るいな〜と思いました。

②林くんはステップが無重力、「そうだった〜〜〜〜かわいい顔と上手すぎる歌で忘れてた〜〜〜they武道(宇宙six)の人だ!」を毎回脳内で繰り返す。姿勢の落とし方とか、そんなにしなやかに踊る警察官いるなら教えてほしい。ブチァゲ↑↑なキャラを初めて観たので新鮮だったし、林くんってこういう引き出しあるんだ〜宮藤官九郎作品めちゃくちゃ合いそう〜って思いました。あの林くんならきっとパトカーのドアはジャンプすると思う。

③霧矢さんはも恥ずかしながら初めまして、初見だったのですが出てきた瞬間に私の癖である「元宝塚男役トップスターの方による女性の色気とも違う色気がとんでもない女性役」がグサグサ刺さり、ずっと市長に胸ときめきました。ターンが美しすぎる。男性側にきっと女性をこう扱った方が男性的にかっこいいですよ〜とかアドバイスしてそうなあの美しさがたまらなかった、あれ、私ってもしかして市長のしもべ?…なりたい。なれるものならなりたい。

お母様の役ではお母様として存在していたし、スイッチ、どうなっているんだろうか…本当にかっこよかった…ニュージャージーいいところなんだろうな…

平野綾ちゃんは私でも知ってる!というレベルの有名人なわけで、何より私が4回観た名探偵コナンのゲスト声優だった方なので「ウワーーー!エリー!本物だーーー!」と大興奮していたわけですが(なんだかいろいろと辛そうだなと勝手に心痛めてしまうこともあったので…)

自身の経験をひとつひとつ積み重ねて、綺麗な人生のグラデーション!って感じで。舞台上に還元している表現の全てがピカピカ輝いていて、ものすごーーーーく幸せな気持ちになりました!

性に積極的な役っていうのもめちゃくちゃ面白かったし、絶妙な間とか動きがコメディの神様が爆笑してると思ったし、平野綾ちゃんのコメディもっと観てみたい!って思いました。LIFEとかで観てみたい。めちゃくちゃ可愛い声で駄々こねる姿も良かったし、杖を槍のように捌く姿もかっこよかった。あの細い腕と身体のどこにそんなにもパワーがあるのか…すごい…本当に……かわいかった………

④福ちゃん、トキシー。4世。他の4人がすごすぎて、福ちゃん不在時のシーンのときに、「あれ、福ちゃんの役ってどんなのだったっけ、主役誰だっけ…」と一瞬心が混乱したのですが、カップルに襲いかかるシーンかな?失恋して、化け物であることを思い悩み、葛藤して、孤独を抱えた姿を見て、泣いてました。失恋シーンさえも爆笑してたはずなのに。今改めて、「やっぱり福ちゃんしかこの役できない!!!!!福ちゃんが主役!福ちゃんすごい!!!!!」と思います。闇の抱え込み方が福ちゃんって風を纏うが如く、迫り来るというより覇気みたいな感じで、強くなればなるほど闇が大きなオーラになるような役、右に出るどころか世界一だと思っています。美しく踊ることも、切なく歌うことも、舞うことも、楽しくてハッピー!を表現することもできる中で闇の引き出しが一番受け取り手にも見えないくらいの闇で、ブラックホール。それがかっこいいし、魅力的だし、福ちゃんの誰にもない魅力だと、改めて思いました。なのにラストにはそんなこと忘れてあーあ、楽しかったなーって思えるから闇の使い手、っていう表現が適切なのかもしれない。全然関係ないけど、闇の魔術が得意なのかもしれない。福ちゃんって闇の魔術への防衛術得意そう。

3・セットと照明と生バンド

この作品に絶妙にB級っぽさを出すのがセットや小道具の一つ一つが最大のポイントだと思いました。なぜなら、あまりに精巧に作ったら、逆にシンプル過ぎたら。この作品がめちゃくちゃS級のものすごいミュージカルになってしまって、ふざけていることも笑えなくなってしまうのではないか、というくらいにクオリティが高すぎる。だから、似せて作るわけでもないマネキンの首とか腕とか、デフォルメが強い、まさに80sやB級映画にありそうなセットや小道具を意識している作り込みがもう、ホラーが大好きな私にとってはもう、もう、堪らなくて!!!!もちろん「ぽさ」を表現するそのプロの技術がめちゃくちゃかっこよくて、実はなかなか近くてみやすい真ん中の席で観劇したのですが、道具ひとつひとつの表情が肉眼で見える場所で本当に嬉しかったです。興奮。大興奮です。

照明さんはもう、美しすぎる。毒毒っぽさや効果的な使い方というか、おどろおどろしさ、ホラー感、様々なパターンで「不気味」を表現していて、冒頭に書いた「臭い」の印象は実はセットよりも照明の効果が高かったと個人的に思いました。もちろん演技とか、音響とか、全てが揃った上ではありますが、いかに世界観を映し出す照明になるか、ものすごく考えてあるのではないかな〜と素人ながら想いを馳せました。なぜなら普通に怖いと感じるシーンもあったから。洋画ホラーって感じで、めちゃくちゃよかった。映画の中に入り込んだみたいで、舞台の醍醐味を肌で感じました。ありがとう、照明さん…

そしてそして絶対に欠かせない、生バンドの皆さん。開演前のギュイーーーーン🎸!でハッとさせられ、名曲のひとつひとつをバチバチに響かせて、舞台見ながらライブも楽しめるというお得すぎる状況。ペンライト振ろうぜ!って考えてくれた関係者の方々、ありがとうございます。舞台だとなかなか手拍子さえも憚られることがあるので、アツい気持ちを、ノリノリだぜ!って気持ちをあの場で伝えられてよかったです。歌と同じくらい、音の感情もものすごく大切だと思っているのですが、バンドのみなさんが(プロだから当たり前だよ!と言われるかもしれませんが)シーンごとに感情を乗せた演奏をされていて、なんか、こう、ずっと、胸を掴まれてぐーっと叩き込まれて、響いてきたんです。ずっと音がかっこよくて、それがまた演目とアンマッチな感じで、めちゃくちゃ面白くて、でも感動しました。。

 

またまた長くなりましたが、

劇中で「男は醜い生き物」というセリフに実は救われました。この2〜3年、男の人信用ならないな。って思ってたので。

でも、醜い生き物よ〜♪って歌われたら、そっか〜〜♪♪って笑っちゃいました。なんだ、みんなおんなじ気持ちだったんだなって。それに、書いてる人が男なんだから自他共に認めるってことなんだなって。

バカバカしいってマイナスな表現だと思うけど、そうやって笑えることで救われる誰かもいるから、やっぱりこういうものを見て笑って過ごせることが少なくとも私にとっては幸せのかたちのひとつなんだなと思いました。

 

最後になりましたが再演、おめでとうございます!1人でも多くの方にこの作品が届きますように。

*1:大丈夫全然臭くないですよ。空調完璧いつも通り清潔なEXシアターです

*2:ジョージストリートプレイハウス。ニュージャージーにある。教育目的で学生向けに社会問題を取り上げた作品も上演している、パンフより抜粋

*3:史上最高の興行成績を記録、パンフより

禁猟区観ました【初柿】

去年のB2Dがはじめての尺伸ばしだった私、田中穂先さんという俳優さんも初めてその時に知りまして、しれっとTwitterフォローして、柿喰う客という劇団の存在を知り、へー・フーン・ハハーン(行きたい…)と思いながら毎日が過ぎておりました。

 

今年は強い意志で大阪のENTAには行かないぞ!と決めて友人にプレゼント攻撃したりそれはそれでめちゃくちゃ楽しんでいるのですが、ダメ押しのツイート見つけてとりあえず当日券抑えました。(前日22:59)

10年ぶりくらいに下北沢に来て、

気がついたら座席でこんなメモ書いてました↓

 

当日券すべりこみ。

思い立ってクリスマスイブ、はじめて本多劇場前は通ったけど劇場の入り口とか博品館ぽさがあって好き!よく角度がついていてとても好きな劇場かもしれない。たぶん座席は新しくしてあるっぽくて、座りやすい。疲れなさそう!え、本多劇場好き!

 

え〜福ちゃんここに立ったんだすごいな

一応1番不穏な服を着てきた。ワインレッド。血っぽい色

 

開演前はスーパーみたいな音。テレビショッピングみたいな。テテンテテン♪テンテテン♪

 

ちゃんと不穏。照明の色がポスターの配置に近い感じ。

世界観ずっとこれなのかな〜

柿喰う客他の演目気になる〜

劇団そのものを観にくるのはもしかしたら梅棒が初めてで柿食う客が2個目なのかも、

 

いやふぉ〜ゆ〜の影響受けすぎ☝️

 

とりあえずみんな写真撮ってたから撮った

 

 

おみくじ、劇団員さんが手書きで書いてるっぽい…100円のおみくじ。ぴっ、って引いたら「好いたならその道を行くまで」ってわたしが悩みまくってた最近のあれこれが晴れやかになる一言。

板の上に立つ人の言葉はどっしりとしていて好きだ〜〜〜もう来た意味しかない。

 

公演終わった〜!

穂先さんってこういう世界で生きとるんか〜!びっくりだ〜〜〜!

畳み掛けるセリフ量と表現、類語とか重ねまくるこの感じ、ふぉゆなら福ちゃん合いそう、ちょっと腹黒思い出す!

尺伸ばしで顕作さんワールドだ〜って思ってたけど柿喰う客との親和性めちゃくちゃあるじゃん!

とりあえずクリスマスに浮かれる場内ソングに可愛さしかない😂

 

…とここまで座席で書いてました。

本編の中でもう少し書くと、

・団員ひとりひとりの動きで不気味な商店街を見せてくる。

・シンプルにどういう思考回路でこの物語になるのか、この表現に行き着くのか、凄じいの一言に尽きる。

・一体感がありすぎて、危うく仲良し感が出てしまいそうなくらいなのに一人一人が商店街に生きる人間として、そしてひとりの来訪者として存在していて作品に向かって同じ気持ちを同じベクトルで進めている形が観ていてとても気持ちがよかった!

・とにかく情報量がめちゃくちゃ多い!正直もっと大狂い展開来るかも!ってヒヤヒヤしながらもちょっとまだ私の耳が慣れてないからセリフに追いつけなくて序盤は聞き取りに苦労しました…

 

出演する側の鍛錬も去ることながら、観る側の技術も問われる(と書くと敷居高くなりそうだけど)大事なのはセリフを一つ一つ聞き取って咀嚼するよりも熱量と圧倒される舞台のライブ感、繰り返されるテンポ、言葉。ストレートプレイともまた違う、演劇のひとつというか、梅棒も観ないとわからないから観て!ってものだったけど柿喰う客も1回は観て見てほしい。

偏見みたいな表現になるかもしれないけど、adoちゃんの「うっせぇわ」の世界観好きな人は絶対好き。うまく心を昇華できていない今の高校生〜大学生くらいの子たちが観たらきっといろいろな意味で前を向いたり、何か感じるものがあるような気がしました。

かく言う私も公演後のイベントで過去公演のシーン上演があり、その中のひとつで昨今の悩みがどうでもよくなった一文がありました。

私なんて恋愛できない、みたいな言葉の後に「勝手にトラウマとイチャイチャしてるんじゃねぇよ!」…というセリフです。

 

少し自分語りになりますが、両親の突然の(まあ然るべきではありますが)離婚を経て永遠なんてものはないって思って、恋愛とか男性とかめちゃくちゃ怖くて一生独身でいようって思ってたんです。クリスマスの街もみんなしあわせになれよ〜わたしも一人で元気に幸せになるからよ〜って思ってたんです。でも、これって勝手にトラウマとイチャイチャしてるだけだなって。ついそのセリフを聞いて「ああ、私はきっと今日このセリフを聞くためにここに来たんだな」と思いました。

それにしてもきっかけを与えてくれた田中穂先さんの佇まい、やっぱり好きでした!

僕の子猫ちゃんどこ〜って歌って尺伸ばしてた田中穂先さんは居ませんでした。むしろ来年の尺伸ばし公演がもっと楽しみになりました!基盤がこのスタイルな穂先さんが尺伸ばしでやってることがもう違いすぎて、、、ふぉゆ担頼むから観てほしい…ふぉ〜ゆ〜はきっとこの姿を知っているって思うとあのお兄さんたち本当にやりたい放題だな!って思うし、滑舌の鬼だなってわかる。なんかわかんないけどふぉ〜ゆ〜のことも大好きになって下北沢を後にしました。大阪エンタ相変わらず楽しそうで最高!

まあ自分の話は入りましたが、私は演者になりたい!と思ったことはないけどたぶん演劇を志す人の中でこういう熱量好きな人はきっと大好きだと思います。なんかわからないけど時系列的にTENET見返したくなったりもしました。

あと、話はそれますが…本多劇場の空気感?クリスマス楽しむぞ!感とか、下北沢自体の若者がオシャレに過ごす感じとか。レストラン、カジュアルででもおしゃれで綺麗で素敵だった!

日比谷みたいな銀座みたいな大手町みたいな空気も好きだけど再開発との中間地点みたいな街の中にある劇場で同世代くらいの人が出演している舞台を観て、どうしても自分のなにかと重ね合わせたり胸の中を熱く燃やされたりして、しかもクリスマスイブというこの日であることにも意味があった気がして、無性にルンルンして帰宅しました。

 

…文章はめちゃくちゃだけど、はじめての本多劇場、はじめての柿喰う客本公演。いいクリスマスイブになりました。

ハッピー!

 

筋肉は裏切らない〜女の友情と筋肉を観て〜

情報解禁の時のあの衝撃が忘れられない。

福ちゃん、否、イオリがあまりに美しく気高くて「え〜〜〜〜っっっw」よりも、「おおおおおおお!」の感情と反射で「絶対にこのミュージカルは楽しいに決まっている」と思えた。

先日21日、東京公演折り返しの地点。

仕事終わりにステラボールに向かいました。品川、仕事終わりに行きやすいのでとても助かる。

ステラボールに入るまでのあの奥まった場所に入っていく感覚。なかなか楽しかった。

これからどんな世界に誘われるのだろう、巻き込まれるのだろう、というワクワク。

 

もともと漫画はTwitterで見かけたら読む、程度。でももちろん好きだったし好きなエピソードもある。本編を通して思ったのはみんなが好きな、30歳前後の本人たちに刺さるように自分たちにも刺さる部分が多い反面、全力でぶっ飛んだことやろう!という気概を感じた。

私はジャニーズ特有の日頃の鍛錬の上に解き放たれる、ぶっ飛んでいることでその場を成立させるエンターテイメント性が大好きなのですがこのミュージカルもまさに一人一人の鍛錬を筋肉で感じたり、立ち振る舞いや滑舌、発生で感じてとてもパワーを感じました。本当にカッコよかったし、めちゃくちゃ笑いました。

個人的にやましげ校長SOL世代なのでやましげさんが出てくるなり「うっっわあああ!」と興奮。すごい、本物観ちゃった。そしてカムカムの方だったのですね。知らなんだ〜カムカムさんの演目、ますます気になってきちゃう・・・

乃木坂のリカちゃんも抑えきれない可愛さで正直最初から垢抜けてたけどやっぱり自信を抱き始める感じとか、舞台に立つ姿がどんどん素敵になって・・・会場におそらくファンの方も沢山いらっしゃったので、愛される理由がよくわかるな〜素敵だもの〜とニマニマ。。かわいいって素敵。そして精一杯頑張る人間は美しい。震えそうになる瞬間もお稽古とか、周りの人たち、、カンパニーのみなさんを信頼して立っている感じがして、観ているこちらがうるうるしちゃった。だって見るからにこのカンパニー、いいバランスだから・・・

富岡くんのゆいちゃんがあまりに可愛くて、富岡くんは初めて拝見したのもあり今のところかわいいユイちゃん。という印象です。パンフを読んだら富岡くん、同い年でした。

92年〜〜〜〜!誇らしいよ92年〜〜〜〜!またどこかで別の役が見られたら嬉しい!

今回、姉の名義が大活躍し前から4列目だったのですが、泣く子も黙るルイルイさんの筋肉をガッツリ見られる席だったのでバッキバキの腹筋、肩、背中、脚・・・何から何までがっつり拝んで思いました。筋肉は、1日にしてならず。。。毎日プランクしてちょっと割れたかも〜なんて思っていた私の腹筋は1mmも割れていないことがわかりました。ルイルイさんには程遠いけど筋肉の力、偉大さを間近で感じられた一生に一度の貴重な体験でした。。

 

そして、今回ブログを書こうと思った理由、そもそも観劇に至った理由。

福ちゃんこと福田悠太さ〜〜〜〜〜ん!

本編全体を通して安定感、イオリとしての佇まい。優しくて、強くて、一杯一杯になったらちゃんと泣いて無理ですと言えるその弱さに見える強さ。ひとりの人間として、とても魅力的で、気がつけばイオリのことばかり目で追っていました。。。

正直なところふぉ〜ゆ〜の中で福ちゃんが一番いわゆる「男子っぽい」と思っていて、「女みて〜じゃん」って感覚がありそうかな?と思っていたのですが福ちゃんなりに「女性」を噛み砕いて、理解して、女性として生き、涙し、懸命に生きる姿に胸を撃たれまくり。らぶズッキュン。ハァ〜〜〜〜

福ちゃんがまた新たな表現の扉を開けて、また秋から舞台があると思ったら今後も健康に生きていたい、そう強く思いました。

なお、私が観劇した回はトークショーがついていたのですがmcを務める中村さんと話す福ちゃんの姿が大人の男性、カンパニーの長、主演俳優!と呼びたくなるような安定感、自由さ。最近私は大人になるってどういうことかな、とよく考えるのですが大人の余裕を感じてとてもカッコよかったです。ヘラヘラしたいな〜しちゃお!みたいなあの場を楽しむ、ありのままの自分でいようとする姿がやけに眩しかった。きっと作品がとても前向きでポジティブなこともあるけど、福ちゃんのいるカンパニー、福ちゃんという風呂敷に包まれたカンパニー、そんな風に感じました。本当になんとも言えない空気の良さだったんです、本当に。

私は福ちゃん単独主演作品をまだアンダースタディ以降でしか観劇していないのですが、これまでって福ちゃんが劇団に呼ばれていくイメージがあったんです。「今回の舞台は初めてで」っていう人たちとか、若者を多く従える作品を福ちゃんひとりが主演という形で行うとこういう姿でいるんだな〜と帰り道ふと思いました。痛みを抱き締めたい時は抱き締めて、笑いたい時には楽しいと自分なりの受け止め方で受け止めればいいんだよ、って言われるような素敵な空気だと私は感じました。きっと、福ちゃんだけでなくて、演者さんも、スタッフさんも、全員がそういう心だから一体感があると感じられたのだと思います。まあそう感じすぎて歌唱シーンでつい手拍子とかしちゃいました。気がついたら体がリズム刻んでる。あのアゲソングたちを前に微動だにしないなんて、無理!!!!!

 

そもそもこの作品、働く女性たちなら誰しもグッとくるシーンが散りばめられていると思うのですが、、スタッフさんたちが同世代なのかな?と思うことしばしば。Twitterとか、パンフの装丁とか。衣装とか、小物とか、何から何まで同世代の人たちが主力となって世に送り出しているんじゃないかな?と感じていて。それでより一層エモエモ、Tシャツの色展開とかもツボすぎて、おかげさまで観劇してから今日も余韻に浸りすぎて2500字超えのブログを書き殴っております。

 

女であることも、友情も、できるだけ全て大切にしたい。モヤモヤというダンベルを片手に、筋肉をつけて、自分を裏切らず、また立ち上がって、生きていこう!そんなことを福ちゃんの持つあのやさしいつよさで、ひとりひとりが受け止められる素敵なミュージカル。無事に観劇できてよかったです。ひとつひとつ、ありがテェテェ!

まだ25日のお昼まで上演しているので、ぜひ!!!!!

女の友情と〜〜筋肉!ガンダムキッコーマン!(3大パワーワード

 

【ふぉゆ棒】歯車を廻すのは【廻と犬太への見解】

そもそも、今回のふぉゆ棒、東宝×ふぉ〜ゆ〜からインスピレーション受けてるというか、リスペクトがあるというか。

梅棒さん側から「ふぉ〜ゆ〜の作品作るならこうしようぜ!」みたいなメッセージがめちゃくちゃ練り込まれている気がして、まだまだまだファン歴の浅いわたくしですが、ふぉ〜ゆ〜のいいところを存分に引き出しつつ、こういうふぉ〜ゆ〜も見てみたかったよね!という梅棒さんの粋すぎるご厚意大いに賜りました結果もう脳内でず〜〜〜〜っと使用楽曲が鳴り響きっぱなし。


粋なことって?と考えたとき、例えば要所要所に刷り込まれているような感覚があって、あからさまに表現するより「愛」が濃く、おいしく感じられるし何より楽しいなって思いました。


例えば小道具もそうですし、

今回のラストが「俺たちに明日はある」、SHOWBOYのラストは「俺たちに明日はない」とか。

主題であるOnly 1, not No.1welcome to 〜って歌ってて、SHOW BOY(ウェールカムトゥショ~~~~ボーイ)と一貫してお客様を歓迎しているスタンスを貫く感じとか。(たぶんこれは東宝さんの魅せたいふぉ〜ゆ〜であるとも思いますが)


オマージュやらなにやらきっと気がついていないこともたくさん散りばめられている、目が何個あっても足りない。まさに生きている演劇、曲尺という同じ枠組みの中なのに凄まじいパワーでした。


繰り返しにはなりますが、ふぉ〜ゆ〜と踊るならこういうことがしたい!って、梅棒さんからの愛がめちゃくちゃ伝わってきて、ふぉ〜ゆ〜の発言からも「梅棒さんとやりたい!って思ってたから嬉しい!」という気持ちが本当に相思相愛、出会うべくして出会ったんだろうなと思うばかりです


そんな中で今回のふぉゆ棒、松崎さんと越岡さんが物語の主流だとわたしは思っていて、

SHOW BOYは福ちゃんを話を主軸に個性的なキャラクターが出てくる、って感じでしたが…(そして盛大な伏線回収を辰巳くんがするイメージ)


茶太郎について大いに語った(でもまだ足りない)(けど細かすぎて伝わらないし伝えるのは野暮すぎる茶太)なので、茶太郎はも〜いっかい!という気持ちになったら書きます。

まあ、、福ちゃんからのプチ情報のおかげで書く気満々ですが



長くなりましたが、同級生であり今回の主軸として駆け抜ける廻と犬太について、述べていきたいと思います。

龍は東京ラブストーリー()なのでまた改めて。


さて、まず言いたいのは、

廻くんって入ってもう少ししたらすぐNo.1になったのでは??もしくは、実は全体を見渡すその器量を既に買われていて電撃おじさんも一目置いていたのでは?犬太もそんな廻の才能を本能的に見抜いていて、着いてきたのでは?ということ。

そして実は、廻くんって描かれていないだけで学園のカリスマだったのでは?????


優しいし、細かいところまで気持ちを巡らせてるし、小回りが効く。

端っこに座るお客さんをおもてなしするし、、経理業務もこなすしそんな多業務一気に引き受けるなんて!なんてデキる男なの廻くん!


どちらかと言うと黒服になったらとんでもなく頭角表しそうなのにあまりにも見た目がいいからプレイヤーでもある、それが廻くん!という私の認識に至りました。


今人さんが王道テレビで「一番普通の人」「お客さんが感情移入しやすい」と話すのはビッグになりたい!稼ぐぜ!という気持ち一つであそこまで動けるのが一般的、という考え方なのかな、と思っています。

思考はスペシャルだけど相手の気持ちわかってこその人気ホストであることは間違いないと思うと、廻くんは普通の子である故に気配りができる人だろうな、という個人的見解。


普通だから、みんながついて来る。普通だから、相手を思いやることができる。


シンプルに言えば廻くんはブレーンであることが向いているんだとバドミントン〜配達員〜ホスト下っ端シーンで描かれていると思いました。

配達員のような、とにかく個で動くっていうのはあまり向いてない、個で動いてお客様を呼び込むのもあんまり得意じゃない。

でもタッグを組む犬太をコントロールしたり、全体を見てお客さんを楽しませたり、空気を読むことは得意。楽しい空気を作り出して、何より、おもてなしして相手が喜ぶことが大好きなんだろうな、、、って。素晴らしいほどに越岡さんの魅力そのものだなあと思いました。あの場がパッと明るくなる感じ。でも、時には折れてもうダメかも、なんて時もあったり。


たぶんここが存分に描かれるから純情の時の廻くんって健気でかわいい。

松也と出会って目標が見つかって、嬉しくて、うおおおおと駆け抜けていくような。

でもきちんとお客様のことも見ている。揺れ動く廻、からのフィアンセになりたいっていうのがもうたまらなくイイ!


ここでわたしが今回1番大好きなフィアンセになりたいのシーンについて熱く語りたいと思います。


まず、曲がイイ。

出会えてなかったなんて。ミッチーの曲で1曲でも素敵な出会えたこのご縁がまず嬉しい。おかげさまで2022年わたしのプレイリストtop10入りです。サブスクで2015ver(舞台で使われている方)(配信のみらしいですね、それは知らなかった)が聴けるのでぜひ!


このシーンの何が好きって、最初はえっこれってーランドじゃんwって笑えるシーンなのに、最後には廻くんに気持ちが釣られて切なくて苦しいシーンになっているところです。

「フィアンセになりたい」の歌詞を読み解くに決して結ばれることのない2人が強く惹かれあってしまうというもうミッチーありがとう案件。

廻くんは言葉よりも確かなもので松也に憧れた。けれど、もっと確かなものでオーランドに心酔し、輝きを増す松也を見て「僕より楽しそうな君を」見て、苦しい、でもその理由ももはやわからない。


甘い言葉を囁きながらオーランドは松也をヘッドハントするわけですが、

ただ松也を引き留めたい一心でなんども食らいつき、セキュリティをなぎ倒し、何度転んでも「待ってくれ」と叫ぶ声が聞こえてくるような。

行くな、頼む、なんで、、、、、と。


最後の「もうはしゃがないでこれ以上」からの廻くんの全力のステップ、嘆き、戸惑い、がむしゃらで美しさよりもとにかく情熱を伝えるんです。(なのにその姿が無性に美しくて、永遠に「とーもーだー」の裏拍4カウント見ていたい。。。)


それに対していつまでも優雅に舞い、2人の世界かの如く松也ローランドの2人だけに照らされるポップな照明。

廻くんが願えば願うほど、孤独を感じさせるダンス・表情・曲・照明すべてで心の距離を描くこのシーンが本当に、本当に大好きです!


さらにこのシーンを好きにさせる理由が

夜の街の女王であるクレアから「そんなことで諦めるの?」とハッパをかけられるバーのシーンに移ること。

廻くんに対し、もうこの時点でクレアは何かピンと来るものを感じていたのだと思います。


というのも、廻くん、諦めが常に悪い!ずーっと諦めない!バドミントンの大会も、配達員も、ラーメンを被ってもこんちきしょう精神かの如く食いしばってまた立ち上がる。

松也に心奪われた時も、食い下がって、認められる。

そしてその松也を引き止めるために何回も何回も人を松也に待ってくれと頼む。


そんな廻の心がポッキリと折れてしまった時に出てくるのが、犬太なんです……


じゃあ一緒に作ろう、探そう、と落ち込み座り込む廻のまわりをくるくると、寄り添ってくれる犬太。何度も突き放そうとも、犬太は絶対に諦めない。煙たがられたとしても、信念のもと、決してあきらめない。酒蔵の御子息さすが1年で新製品を生み出せるくらいの天才相当しぶとい廻の倍、決して折れない犬太のまっすぐで素直な心が人々の心に触れ(touch me…)、運命の歯車を変えていくわけです。


ここでもSHOW BOYで言うところの「ヤルシカナイネ!」が「やれば、できる!」に繋がるところもとても粋だと思っていました。

東宝さんSMGOの精神力強い〜!


そしてかなり飛んでwhite knightにとっての最大の危機を描く「カナリヤ」では一度唯一どうしたらいいかと揺れ動く表情を出してくるザキさんのお芝居がも〜〜〜〜〜〜〜たまらないのなんのって


時に妹を案じ、きちんと仕送りもして、正直結婚するなら犬太みたいな人がいいって思える、それが犬太の魅力。ねえ、犬太ってきっと………white knight唯一の(客が勝手に)色恋営業ですよね………だって絶対やさしいもの


そんな犬太が連れてくるのが茶太郎、というのがこれもまた個人的にたまらない部分です。

茶太郎が落ち込んでいる姿(芸人コンビ解散)を実は知っていて、それを見ている上でぜひ一緒に働こうとオファーできるその嗅覚がすばらしい。単に人が見つからなかった説もありますが、きっと犬太だけにニオイ本能的にを嗅ぎつける。

茶太郎もお笑い以外を考えられなかった中で「笑顔にする仕事」という共通項を見つけられたわけですから、廻くんが広く気を利かせる「鳥の目」であるならば犬太くんは細やかな「虫の目」なんてすばらしいチームワーク

でなかったらおばあさんのことを救ったり、相手のことを思いやることなんてできない。

犬太は当たり前のことだよ、と常人では到底できないことを自然とできるから、どんなにおっちょこちょいでも愛されていく理由なんだろうな、と思った次第です。


そしてなによりもしなやかなダンスが犬太の役柄にぴったりで、ここでも梅棒さんの粋な計らいを感じました。なんだかそっと優しく寄り添うようなあたたかさ、スマートさのある動き。秋田、行ってみたい秋田、いいところなんだろうな


そしてここで廻くんの視点を「鳥の目」と表現しましたが、これがわたしの考えではカナリヤという選曲につながります。


そもそもカナリヤはNEWS3人になってからの楽曲なんですね



white knight3人、もはや分解しかけた時に使うと言うのはそりゃ〜小山くん見てよ!って感想になるわけです。

(小山慶一郎さん観劇してくださってありがとうございます)(ふぉ〜ゆ〜は普段はきちんとセリフがあります)


飛び方を忘れたカナリヤは廻くんのこと、

そして4人の視点が混ざった表現をしていると思っていました。(もちろんたくさんの受け取り方があると思います、わたしもこんなことい言いながら別の意味もあるな?とゆらゆらしています)


廻はいつも自分に対して「俺がもっとがんばったらできたはずだ」とバドミントンからず〜〜〜〜っと自分を悔いて立ち上がっていたなあ、と。


「幸せってすぐそこにあるようであると思うたび見つからない」

いつもは頼りないなんで思える犬太がドキッとするようなことを言う、

きっとそれでいいと言いきれる強さが僕にあったなら、と廻は悔やむ。


茶太郎のことを何も理解できていなかった、と。さらには龍の苦悩も、またwhite knightがバラバラになってしまう、と。

改めて茶太郎の状況を知ってしまうからこそ、一層後悔もあったはずです。


そしていつも誰よりも立場を遠くに持ち、空を飛ぶように全体を眺める廻は自分を「臆病なカナリヤ」だと例えるわけです。

目指したい場所はあるのに、現状から脱却はなかなかできない(最初に配達員で失敗し、white knightへ来た頃の廻くんそのものですね)

たしかに、追い詰められたら努力はするけど、0から始める勇気はない、、

カナリヤは警戒心が強いという性分なようで、飛び回るように行動力があるようで、実は臆病、という廻くんを的確に表現しているように思えます。


そして、サビの「大丈夫と泣いている」のは全員なのでは?と思いました。


茶太郎はいつものあの調子で「大丈夫」と笑って、隠れて泣いて

龍は自分の守りたい、大切にしたい人茉莉花に背を向けて「大丈夫」と立ち去って泣いて

犬太も悟られないように笑顔で「大丈夫」と言いながら泣いて


そして廻は言い聞かせるように「大丈夫」と言って涙がこぼれてしまう。


奇しくも4人を引き合わせたのが「大丈夫さ」なので案外この言葉は重要なんだろうな、と書いていて思いました。理由なんてないけど、楽しかったらいいじゃん!それがwhite knightの強みだと


そして大丈夫、の言葉の裏にある本心がコンテンポラリーで表現されているんだと思いました。

これがふぉ〜ゆ〜の真髄。ひとりひとりの色でコンテンポラリーを踊りこなしてしまう、役に乗せて、自分の色も載せて、そして劇中で表現してこなかった感情を、踊りに乗せてしまうその力量が涙なしでは見られないこのシーンの最大の魅力だと思っています。


最終的に全力でぶつかって、今まで以上のwhite knightとして帰還するわけですがお金が必要なことなんて知らなかった犬太、きっと何かあっただろうがそれを言わないことに腹を立てていたであろう龍、そしてついに茶太郎のありのままを「それでいい」と言い切れる強さを得たnew 廻。


もちろん、犬太だけの力ではありませんが、あと一歩が足りない、臆病な自分の運命の歯車を廻すきっかけを与えたのは他でもなく勇敢でまっすぐな犬太の力が大きかったのではないでしょうか。まあ、犬太が伝えたいことって「やればできる」っていうシンプルなメッセージだけだと思いますが、根拠のないような自信って時に自分や誰かを救ってくれると思うんです。

そういう力が、アイドルにあると思うんです。


だから、梅棒さんはきっとふぉ〜ゆ〜の確固たる実力をベースに、とは言ってもなんだかわからないけど楽しくて仕方がなくて無性に元気になる、根拠のない、言葉よりも確かなものを、ノンバーバルというまさに「言葉抜き」にして表現し、ここまでの感動を与えてくださったのだと思いました。


最後になりますが、

この役を越岡さんと松崎くんが演じる、というのが今回の大きな挑戦のひとつであったと思いますし、それぞれ主演作品を経験し、時にコロナ禍に悩まされて、苦難を歩んだ4人による「もうこれ以上がどこにあるの!」と思わせるくらいプロフェッショナルなふぉ〜ゆ〜の11年目のめちゃくちゃかっこいい、今後も一層目が離せない、最高の公演でした。


そして、ちらほらと梅棒さんの作品に行くとふぉ〜ゆ〜のファンの中でも耳にします。

才能の権化・今人さんをはじめとした、日本にまだまだまだまだいらっしゃる素晴らしき才能と表現に出会えたこと、本当に3939で〜す!


しれっとURL貼っておきますね。

https://www.umebou.com

福田悠太さんすごい【ふぉゆ棒ネタバレあり】

76日にシアタークリエで初日を迎えたふぉ〜ゆ〜主演舞台のいつまで経っても言えないとか覚えられないとかで話題の「only 1, NOT No.1」勢いそのままにブァーーーっと書きたいと思います。

熱量熱いもの見たら書かずにいられないブログ世代。

特にキャラクターとして一番わかりやすく、もう自分の中で言いたいことまとまってきた福田悠太さん…福ちゃん演じる茶太郎について述べたいと思います。















福ちゃんの表現がまたものすごい前進しててひえ〜〜〜〜と心の中で叫びました。

だってまず、明らかに売れてなさそうな芸人の顔をするのがうますぎる。

福ちゃん演じる茶太郎はお笑い芸人をするも漫才大会で予選落ち。相方には離れられ、そんなときもちょっとへらへら。


そう、茶太郎はいつもニコニコしている。


予選落ち・相方との解散を迎えて帰宅した時も子どもにはそんな表情を見せずに病弱な身を心配する。


茶太郎はいつも誰にも見られないところで本心を表現する。

1回目の感情表現は子が寝静まったころ。

その次は自分のことなんて誰も見ていないのだと雨に涙を混ぜて泣くシーン。


でも、そんな茶太郎が馬鹿野郎ふざけるんじゃねぇとはじめて他人がいる中で感情を

、怒りを露わにするのがwhite knight。

きっとこの時点で茶太郎自身、自分の本心を出せる場であるこのコミュニティが特別なものだったのかな、と思う。



その後、仕事を楽しみ、笑顔を絶やさぬ毎日。なぜかわからないけど、ここの茶太郎は本当にずっと楽しそう。


ただ、その後子どもの病状悪化からお金が必要になり、店の売上に手を出そうとする。


頼ればきっと考えてくれるだろうに、茶太郎は自分の家庭の事情をきっとうまくシェアできない、それはきっとあまりにも突然の病状悪化だったから。とにかく目先のお金欲しさに盗みを目論む。

(正直窃盗しようとする姿は昨年の朗読劇・手紙を思い出しました)


そして、ここからが茶太郎・否、福田悠太さんの無双モード。


とある曲で

表情を隠してパフォーマンスするのですが、表情を見せずとも感情を表現していて、月並みの表現になりますが「鳥肌が立ちました」


表現ってよく使われる言葉だけど、表現して心に届けるってことは簡単じゃないし、自然と泣いてしまう。目線が福ちゃんだけに集中してしまう。


その後に表情を見せながら苦悩を表現してるんです。

すまして踊っているけれど、心が泣いている。

納得なんかしていなくて、心が揺れ動いてる。

頭も体もきちんと動くのに心が全然乗ってない、それが舞台で、あのたった23分のなかで福ちゃんは心に届けてくる。すごい。すごすぎる福田悠太。江戸の血熱いぜべらんめえ!


また、「ポーカーフェイス」という歌詞と重なる茶太郎の感情を出さない生き方。

もともと子どものことがあって、つらい日もお笑い芸人として笑顔を絶やさず、家庭でもM1がダメな日も子どもには決して落ち込む姿を見せない。茶太郎は自分の気持ちを全部後回しにして、生きてきたんだなと思いました。


そんな茶太郎がカナリアで感情を爆発させます。結束する3人を見て、泣く、泣きじゃくる。自分はなんてことをしてしまったんだ、もうどうすればいいんだ、そんな声が私には聞こえてきた。とにかく叫ぶように泣く。でもきっと声を出さない舞台ということを抜きにして茶太郎はきっと叫んではないと思う。

そして最終決戦、茶太郎は仕事に徹するも自分のキャパを遥かに超える飲酒をする。




と、ここまでつらつら書きましたがつまり茶太郎は「感情は出さないけど、行動で示す人間」だということを最後まで一貫して描かれています。



何がすごいって、本当に福ちゃんのセリフ0。なのに表現だけでこんなにも伝わっている。


ちなみにあと3人分同じようなことを書きます。



ああ、茶太郎についていったん書きたいこと書き切れてよかったです!やれば!できる!