本日午前0時のラジオ局を観劇しました。
その後美味しいご飯を銀座で楽しみ、今日もたのしい1日だったなあとニマニマしながら、Moon riverを聴いてあの表情が良かったとか、あの照明が好きだったなとか、どんな意味だったのか、とかホンワホンワと考えるうちに自然とブログになりました。
もちろんネタバレを多く含みます!
まず、タイトル。
「生きるとはさまざまな感情を抱え…」とか。なんかしっくりこなくて、一通り書いてみて、振り返ったら結局たくさん泣いたなあ…と気がつきました。でも涙の理由は悲しみでもあり、つらさでもあり、悔しさや嬉しさや様々な理由が思いついていきました。
そしてなんだかキャッチーなアンミカさんのあのワードが舞い降りてきたわけです。*1
ここから書くことは私が感じたことを書き連ねるのみですが、これを読んだ方もそれぞれの感情の振り返りのきっかけにでもなれば幸いです。
①父の話の時
好き勝手に家庭から去った父を自分の父とつい重ねた。
いつかこんな風に思える日が来るのだろうか、と心が揺れ動いた
変に美化するわけでもなく、彼女自身の許せない感情のままに。
きっとお父さんが娘に「俺が辛いものは持っていくよ」と声をかけたことで、彼女自身に渦巻いていた感情が、軽くなったんだと思う。
本当に魔術のようなもので感情を持って行ったよりも、きっと彼女自身の力があってこそ心が軽くなったのではないだろうか。
彼女のポテンシャルだと思う、というか私はそうであることを望んでいる。
②戦争の話
ついお涙頂戴かな、と身構えてしまった
でも泣きなさいというシーンではなかった。
何かを美しく描くわけでもなく…
(正直私は照明の点滅で叫びそうになった)
私は日本に生まれ、おそろしいことなのだと頭に刻み込まれているんだと改めて感じた
そして涙をくれ!ではなくて、妻と夫がそれぞれの「生きてほしい」と願う姿に揺さぶられてつい目頭が熱くなった。
優しさやあたたかさ、愛、悔しさ、悲しみ、受け取る感情毎に一粒、また一粒と涙がぽろぽろ。
③いとあはれ 福田悠太
私は福ちゃんの表現が大好きです。
福ちゃんって明るければ明るいほどきちんと悲しみを知ってるように見える
福ちゃんが笑うと確かに美しくて澄み切った青空なのに、深く沈んだ色をした、遠い夜空も思い浮かぶ。楽しくもせつない声色や表情は、まるでひんやりとした空気に太陽のあたたかさや眩しさが入り混じる、夜明けの空みたい。
④そして、幽霊Dと奥さんとの関係に想いを馳せた
ラジオを滅多に褒めない辛口さを持って、料理は苦手で、ただ人が自然と集まるようなひと
ラジオのことばかり考えていて、陽気で、大切な曲を心にずっと留めて、誰かのために頑張れるひと
所謂奥ゆかしくていいお嫁さん、とは異なる人でも愛しくて大切で大好きで
だからどうかせめて大切な人は守りたいと苦しみのないままで居てほしいと願ったのかと思ったら そんな美しすぎる話があるのかと苦しくて涙が止まらなくなってしまった
⑤ッぱちの時も思ったこと
霧島ロックさんの手が加わると
まるでやさしくてまろやかな味わいになるのかもしれない
霧島ロックって、お酒から考えたら結構キリッ!スカッ!って感じなはず
でも確かに香りは芋焼酎って他のお酒にはないもわ〜んとした香りで包み込まれるような感じ。確かに霧島ロックさんは包み込んでくるような、という表現が私にはしっくりくる
⑥最後に
自分の力で立ち上がる姿をひとりひとり、ふわりふわり描いていく名作だった。
他人任せではない。背中を押されて、一歩を踏み出して、さらに自分の足で歩き出す。
なりたい目標を掲げ、自らオーディションを受け、夢を叶えるアシスタント。
仲間の死から野球と距離を置いた新人アナウンサーも、自ら足を運んで野球実況の練習をする。
お酒の力を借りずとも眠り、また歩み始める人気パーソナリティー。
大切な人のためにすべてを見守り、生き続ける局長
Moon riverを口ずさみながら今日も自分と、誰かのためにラジオを届けていく幽霊ディレクター。
泣いたり笑ったりしてまるで感情がジェットコースターなのに感情で疲れることはなくて、「ああなんだか今日はいい日だな」と思える。
またふぉ〜ゆ〜のおかげでいい作品に出会えたなぁ。なんて幸せ者なのでしょうか。
どうかたくさんの人に届きますように
*1:涙は実際透明ですから複数の色味があるわけもなくもはや無限