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低燃費オタクの脳内です

【歴史って】ガネオペを受けて【すごい】

2022年1月からEXシアター六本木にて上演されていた越岡裕貴さん主演舞台:GARNET OPERA


ありがたいことに東京公演を観劇することができ、大阪への布陣を立て直す中ではありますが何か残したく、ブログを書きました!


※一般的な史実と異なる所謂ネタバレもありますのでご注意ください※


とりあえずフォロワーさんが教えてくれたこのポッドキャストがもう解像度を爆アゲしてくれたのでまずご紹介。

このキャスを聴いた上で観劇した結果、

私の現在の信長像はこんな感じとなりました↓

・信長は愛を求め、真面目で、生きることは何かと常に考えていた

・「うつけ」と言われるものの、その瞳にはきっと知性と情熱が見えた

人生の儚さを表現した敦盛を好んで舞った信長は当時の人生のアツさ、儚さをきっと見据えて生きていたのかと思い、その解釈が本編通して涙を誘ってきたと思っています。

ちなみに戦国時代は↓

・現代のように食が安定する訳でもなく、飢餓で死ぬこともあり、生きていくことにとにかく必死な時代

本願寺は経済的にも政治的にも独立し、大きな力を持っていた

などなど。

権力構造などもわかりやすーく解説があるので、このキャスとてもおすすめです!

なお、私は最近アップされてた財閥の歴史も聴きました!おもしろかった!

ちなみに柴田勝家に仕えていた人が住友財閥に関わりがあり、住友さんとは縁を感じる会社なので勝手に大喜びしております。

もちろん、信長だけではなくこのガーネットオペラという作品は演者さん一人一人の情熱があり、さらには素人ながらスタッフさんの情熱も感じました。

コロナ禍、歩みを止めないぞ、という強い意志を客席からもビシバシと感じ…


前置きは長くなりましたがバラバラな私の解釈を備忘録として記します。



【勝家とお市のその後】

実はこんな記事がありまして

 

まずそもそも秀吉と戦うことになったなんてガネオペ観たらもうその時点で無理おりはべりいまそがり(号泣)

あんなに結婚喜んでたじゃん、みんなでキャッキャしてたじゃん!なんで!なんでそんなことになるの!と、なりますが。

さっきのキャス聴いたら戦国時代がいかに滅茶苦茶で生きることに必死なのか、がわかるからこそそれも人生だと受け止めるしかない歴史があったことに驚くばかり。

ちなみに記事に書いてあるのはさらにしんどい史実・前田利家くん、勝家さんのこと裏切るんです…でも、それも人生、それも、戦国時代、生きるか死ぬか、本気でぶつかっていた証なんだとこの記事読んで泣きました。

良かったらぜひ読んでみてくださいー!

【信長賢い優しい説〜それって越岡さんでは〜】

いや、決して優しくはない。傍若無人だの滅茶苦茶には変わりない。劇中パワハラ会議もあるし、全力でかかってこいやと滅茶苦茶なことを言うし…でもどうしても主演:越岡裕貴さんと重ねてしまうところもあり。。

 

育ちは良い方で(越岡さんじゃん)

10代の頃は馬術や剣術など鍛錬を重ね(越岡さんじゃん)

ご本人は自分とは違う、と仰っていましたが案外遠くない、というか表裏一体、紙一重なのでは?と思うことしばしば。織田信長を演じることは運命を感じて、まるで遠い親戚のような、なんか越岡さんの守護霊みたいな?!って勝手に思ってますごめんね信長さん!許してね!

今回越岡さんが演じたことも大いに影響しているとは思うのですが、思いやりを節々に感じてしまう信長の人間味(けど、ぱっと見はただの滅茶苦茶なひと)が描かれているように感じました。


具体的には

1・お市への思い

妹・お市の旦那殺してるけど!かけがえのない兄弟(信長の弟)も殺してるけど!

お市自身も「私にはもう宝はない」と言っているけれど!信長なりの考えがあることを理解して伝えてくれる勝家を置いているわけじゃん!

信頼できる勝家おじを!お市も心を許しているだろうって!自分が死ぬ前に!考えてんじゃん!!!!!信長!!!もっとそういうことは言わないとだめ!優しい言葉ちゃんとかけなさい!

2・お濃への想い

まずオープニングの時点で信長→濃姫→宝箱っていう1直線のシーンがあるんですが、信長の宝の比喩〜〜〜〜となりまして。それにこのオープニングで信長の最期(となりうるタイミング)が描かれていて。きっと信長は濃姫に殺されてもいい、それも一興どころか本望だったのかなと思わせる演出・表情。

今作ではその後秀吉が…となるわけですが光秀や秀吉から刃を向けられるのもオープニングの時点でただのシーンではなく意図を持って描かれているわけですね。

オープニング後、飛び出した濃姫を1番の家臣である明智光秀に常に見守らせる(光秀が自発的に動いているとも思えるが)時点でめちゃくちゃ大切にしているし、ゲームに参加させない=命を守りたい=大切にしたい、という信長が守りたいものであることが開始30分後に確定してもう信長の男の部分出てて「信長様〜〜〜!」と私の中の忠義心が大爆発。

普段は強がってるし強い濃姫だけど、その強さも美しさも失いたくないという弱さが信長にはあって、濃姫もお互いに政略結婚だったはずなのに、いつしかかけがえのない相手になっていて(史実では側室もいたけれど)素直になれない自分の弱さを知っていて、お互いにしかわからない感覚を共有する。2人の殺陣姿も含めて素晴らしかったです。

ていうか美濃という国を「美しい濃」なんて言うのズルすぎません?この国はお前そのものだ、って…ハ〜〜〜〜〜信長って人たらしなの?!好きです。

でもフロイスが「日本では曖昧な言葉が一番優れた言葉である」と述べているみたいなので明言なんて野暮でそれこそ野蛮だったのかも。


3・家臣ズへの想い

自分の首を取らせることをゲームだと仕掛けることがもう優しさだと思ってしまったのですが(くみ取りがひどい)

ゲームとすることで自分の家臣たち(誰が天下を取ってもおかしくないと思えるくらい信頼していたのだろう)も心置きなく天下を狙えると思ったのかな、と感じました。

もちろん全力で勝頼やタモさん(長曽我部)、謙信のおっちゃん、力のあるやつ全員かかってこいや!とすることで信長を討つだけでなく他の猛者たちの上に立つ、というものすごくシンプルな力量の証明につながるわけですから、フロイスがヨーロッパからどの制度を持ち込んだのかは不明ですがゲーム化すること、その結末も知っていたことを踏まえて「日本史」ぜひ読みたいですね……

【それぞれの分かれ目】

明智がもしも足利ともっと早く出会っていたら、とこのシーンを見て思いました。

どんな上司と出会えるかが社会人人生で大切だとは思うのですが明智光秀は足利の元で働いてたらどうなっていたのだろうかと。

この作品の中だけで考えれば信長の家臣であったからこそ明智光秀の個性が生きたと思います。幕府の人間だったら、きっと上手いこと権力で隠されてしまって、いらない人間関係に揉まれて、自分の聡明さを隠したり見失わざるをえなかったのではないかな?と。

きっと「うわ〜!光秀さんすげぇ!」とかわいい仲間たちにキャッキャ言われる環境だったからこそ、ここまで歴史のページに名を残しているのだろうと思えました。いるよね、クラスの賢い人。みんなを優しく見守るタイプ。いいよね。(2回目)


ものすごくざっくりの感想ではありますが、勝手な考察を述べられて満足。

話は逸れますが、11月に上演された舞台・B2Dの縁でさまざまな考察や考え・学びを受けることができ、舞台というものがどんどん好きになります。もともと楽しみだな〜くらいのものが、好き!と思えてスタッフの方にも興味が湧いて、ついに今度ウォーリーさん演出の舞台を観に行くまでになりました!

ただのしがないジャニオタをここまで舞台欲掻き立てる沢山の素敵な作品に巡り合わせてくれるふぉ〜ゆ〜、ありがとうございます!

今年もよろしくお願いします!