2022年11月18日に東京千秋楽を迎えた
ふぉ〜ゆ〜主演舞台、
否、尺伸ばしカンパニー
もとい、尺伸ばしパンカニーによる
「隅田川ヤングロード〜嗚呼そりゃいけねぇぜ〜」
…とりあえず作・演出の小林顕作さんが天才だということははじめからお伝えしておきたいです。前回BORN 2 DIE(B2D)がたまたまそういう考察祭だったのかな?なんて思っていましたが今回で確信しました。
これは、好きなだけ好きなこと考えていい舞台だ!!!!!!!!
博品館からしれっとキャパを広げてヒューリックホールと大手町よみうりホールで上演。そして次は(東京・NHKホールでのライブを挟んで)大阪・松下IMPホールにて上演。
今更ながら書いていてクレイジースケジュールに驚き。通りで去年忙しかったわけですわ…
とにもかくにも笑って笑って笑って、寿命が伸びて、でもなんだかじーんとくる。でもやっぱり楽しくて笑っちゃう…というのが何もネタバレのないこちらの作品の感想。
でもこの作品、小林顕作さん曰く「スターウォーズでいうエピソード4」とのこと、つまり、
続編ありき〜〜〜〜!しかも過去の話(エピソード0)も考えてるってことだ〜〜〜〜!うわあああああああああああ〜(大歓喜)
確かにこの作品、言われてみればどうしてこうなったんだろう?をひとまず説明するだけで、なんだか含みのある香りがスンスンしてくる部分が多々あります。(自分調べ)
いろいろと感想ツイートはあるかと思いますが、フリック操作で指を滑らせまくっております。
どうしてこの人はこういう曲になったんだろう?どうしてあの人はあんな表情なんだろう?と憶測が憶測を呼んで早く次作が見たくてたまらないこの気持ちをブログにぶつけたい!止まらない!ああ、そりゃいけねぇぜ!!!!!となりましたのでまとまりなくつらつらと述べていきます。
①末吉役をなぜバケモノ俳優・辰巳雄大さんが任されたのか、所以を考える
前作B2Dで自分⇔作品内の小学生を切り替えて観客を大混乱させラストシーンでゾワゾワさせた辰巳雄大さん(35歳)
今回は高校卒業後に志半ば、映像を撮りながらフラフラとしてしまうニート息子・末吉。
しゅん、と落ち込んだりどこか自信が無さそうで繊細で、でも心にアツいものを持つ…そんな男。
末吉はわかりやすく切り替わっていったり狂ってしまうなんてことはなく、(前回の作品が超特殊だったのもある)辰巳くんをここに充てた理由が観るまでは正直謎でした。
だって、あまりにも勿体ない!絶対何か裏があるのだと思っていたら、謎が自分なりに解けました。
それは、過去のシーンでのこと。
「亡くなった母・美里の生写しのような末吉」が登場することでそこまでの話がブワッと1本の道筋で繋がりました。
末吉を甘やかしすぎだと父・五郎(福ちゃん)は幼馴染のはじめ(こっしー)に指摘されたり、
落ち込む末吉を気にかけるはじめだったり、
はじめが末吉を見る表情だったり…
末吉が甘やかされた理由はみんなが大好きだった美里を思い出すからなのでは?????と、ピーンときたわけです。
(とか言って次回マナカナちゃんが美里演じてたらぴっぴろぴ〜すぎる)
そんな中で辰巳くんは役の切り替えがめちゃくちゃスムーズすぎてあまりにも自然でした。極端に男⇔女を切り替えるのではなくて、とても自然に母⇔息子を生きている亡くなった美里(五郎の妻、末吉の母)になる。これは確かに俳優辰巳雄大の技術力が最大限に生かされるわけですわ〜〜〜アッパレ!と、納得するその一方でもう一つ残る謎。
②幼馴染の超モテそうな高輪はじめさんが独身なのか
…全く納得できない。
絶対美里のこと好きだったでしょ…なのに五郎と美里が結ばれるんでしょ…泣き虫なくせにそういう時だけ泣かないで背中で語りそうなんて想像してますますはじめさんなのかな…ああそりゃいけねぇぜ…美里をめぐるラブロマンスもぜひ今後明かされたら本当にうれしい。
そして五郎との腐れ縁エピソードも腐るほど出てきたらいいな…
③ポチ、君はどこから
謎しかない存在のポチ。堂々と喋るしミーちゃんとの恋路も気になるしどこから何のためにやってきて隅田川に何をもたらそうとしているのか、はたまた何もなくただ何もないことが平和の証なのか。ポチの歌唱シーンも増えることに期待大。とりあえず謎が多すぎる。これ以上広がることができないけどいつか謎が解けるのを見たくない、気もする
④五郎はなぜあんなにもロック調で歌い踊るのか
福ちゃん演じる末吉の父・五郎がチャンスをくれ!とせがむシーンでバリバリのロックサウンドに乗せてgive chance〜!と歌い踊るシーン。最後に「あ〜踊ると疲れるなあ」的なセリフがあったと記憶しておりますが、前回のB2Dでとりとめもないことが大事なセリフな気がする…と思っている私はやけにここが引っかかりました。
夢を追いかける末吉に対してつい甘くなるのは、五郎も同じように夢を追いかけていたからなのでは…?と。ミュージシャンか、何なのか。そんな夢を追いかける五郎の姿を見て美里はどんな気持ちだったのか、五郎は美里さんとの思い出がつまった店舗を守るために奔走するくらい、奥さんのことが今でも大切で大好きで、美里さんと苦労して作り上げたお団子(とは言いつつ美里さんの味を求めながら)を守り続けていくと決めるくらい愛し愛される2人の馴れ初め。どうして2人が結婚に至ったのか。何かがヒントになっているのかなと観劇しながら思う日々でした。
なお、末吉の曲もとても芝居的で滑らかなダンスはただのコメディ?と思いつつ、実は俳優の素質があったのは末吉なのでは…?と考えたり。
今のところ新作のお知らせは何もありませんが、2022年の記憶をなんとか引っ張り出して今年への期待をこめてここに昨年の疑問点を残します。
す!み!だ!が!わ!ヤーングローーーード♪