いふいふほぼほぼもしもし

低燃費オタクの脳内です

うつになった時の上司が辞めたよ。何も謝罪はないままに

気がついたらいなかった。

正確に言えば辞める前日に辞めるらしいと仲のいい同僚から教えてもらった。

 

弊社は100人程度の中小企業。嫌でも顔を合わせるような会社だけど記憶から消して存在なきものとして私は生きてきた。別に知らないまま記憶にもないまま、そのままでいいと思ってたけど運悪く知ることになって真っ先に「私はあの人から謝罪されることはあるのだろうか」と思った

 

結果としては、謝罪はなかった

もう一生会うことはないと思う。このペースでいけばたぶん遠くない未来、私の脳がうまいこと働いて記憶から抹消される。毎日死にたい消えたいと思っていたあの日々を、お金も時間も自由も何もかも失って空白の期間となった、その原因を作ったそれは、復職して3年半以上近く経つ今まで私に一言もないままだった

私は今の部署に来るまで、上司が代わりに謝るなんて文化を知らなかった。トラブルがあれば、クレームがあれば、全部自分でなんとかしなければならないそんな日々だった

 

ある時今の上司が私の謝罪の後に重ねて詫びを入れたことがあった。まだ復職して1年程度の私は「私の謝罪が足りないのか」と怒った。ならそういう風に指摘して欲しいと怒った。今でも自分がおかしいと思う。当たり前のことなのに、どうして私があんなにも背負わされていたのだろう。

 

例え私が死んでも、同じことだったと思う

私が死んだら、いなくなったら、きっと後悔するだろうとか悲しむだろうとか一生重い十字架を背負うだろうとか…きっと原因となった人間はそんなことを1mmも思わない。相手を深く深く傷つけたことも、痛むことも知らないから罪悪感なんてものはないのだから。

私に深い愛情を注いでくれる周囲の人たちこそ、傷つけたくない人たちこそ、深い悲しみと一生忘れない傷を作ることになるだろうと今になって強く思う。だからこそ、大切な人たちを生きて愛することができてよかったと思う。

 

謝らなかったな。と思うけど

じゃあ謝ったらいいのか?解決しないのに?とかそう言う話ではない。

私はきっと最後までそれが人間らしさを持っていると信じたかったのだと思う

私が思う人間らしさをそれが持っていなかった、ただそれだけのこと

 

私にはまた明日がやってくる

深呼吸をするとなんだか目覚めがいい

過去に私は生きていない。私のこの身体も、心も、脳も、すべて今を生きている。