いふいふほぼほぼもしもし

低燃費オタクの脳内です

The BEATLES初心者によるBACKBEAT観劇感想文

最初に言いたい。

再演してくださってありがとうございます!!!!!!

 

ふぉ〜ゆ〜の温泉にどっぷり浸かってから2年。「バクビ再演してほしい」というotomodachi各位のお言葉やら辰巳雄大さんご本人による「再演したいな」という言葉からようやく「再演してという要望が出る作品はとんでもなく面白い」という経験値から再演したら必ず行くぞ!と熱く心に誓い、叶っちゃったああ〜あああ〜ハッピーラッキーサンキュー地球。

 

ビートルズで知っていることといえば

・レリビーレリビー♪

ハッチポッチステーションで覚えた「うーみーはーひーろいなーおーきいなー♪カモンカモーン♪」

you say yes I say helloハローハロー

・お宝鑑定団の曲

CMで聴いたことある〜の曲

 

つまり世界のごくごく当たり前のような触れようとせずとも当たり前のように日常にある「これはBeatlesの楽曲」となんとなく理解しながらもつい口ずさむけどよく知らないビートルズ

だけど聴くたびにどうしてか少し切ない気持ちになる。それは単にジョンが暗殺されたという歴史を知っているから少し受け取り方が切なくなる、だけではなかった。

 

最後のシーン。

スチュとジョージ2人が出会うところ。

スチュがジョンに黒いジャケットを渡し、お互いに黒い服

白い枠の中に入っていく

海外の遺影は白

スチュという憧れて愛しくてかけがえのない存在を失った埋まることのない穴があったのかなと思う

だから猛烈な追い風の中にもぴゅうぴゅうとどこかへ吹き抜けていってしまう掴めない存在だったのかなと想像を巡らせました。

 

ジョンの死は衝撃的でこの先もずっと美化されるものではなく平和を訴えるべきものだと思う。

ただ、きっとスチュとジョンはお互い笑いかけて落ち合えたとフィクションだとしてもそんな景色が見られたことが悲しくもどうしようもなく安心してしまい涙溢れた。

 

この直前にデビュー曲を歌うビートルズ

それを見るスチュ

個人的に亡くなった人が生きてる人間を見つめるっていう構図が好き、というかそうだったらいいなと思っているのでとても好きなシーンだったし、

最初のシーンで絵を描いているスチュに一人一人集まってくる姿は実ははじまりであり、

将来的に死の世界で集っていく姿なのかなって思ったりなんかしたり

 

冒頭にも書きましたが、ビートルズって明るいイメージが多かったけど切なげな曲やどこか哀愁を感じるのはなぜだろうと思ってて。

大切な人を失う悲しみを一人一人が知っていたからだとバクビ観て初めて知りました。

てっきりジョンのことだけを頭に置きがちだけれども、もっと一人一人にもともと備わっていたのかもしれない。

 

スチュの話に戻りますが、

「絵は高尚なもので、ロックは下品」

いつ誰が品のあるなしなんて決めたんだろうと昨今の文化のあれこれについても思いました。

その後ビートルズは王室に呼ばれるなんてことをパンフレットで読んだけど

なんでもかんでも芸術をカテゴライズして評価して新たな感性や才能を捻じ曲げることもあり得ると思うと

知識を見せつけるのではなく、知識を糧に自分の判断材料にするしかなくて

知識を武器に誰かを制圧しようなんてそんなことできるわけがない

してはならない、あってはならない

自分自身もそんな風に考えてしまっているのでは?なんて観劇しながら詰められる気持ちにもなりました。結局は誰かの評価にとらわれすぎなのかと。大事なのは自分自身がどう思うか、ロックだと思うのか、かっこいいと思うのか。

知識を得るとどうしても賢くなったような気持ちでまるで自分が正しいかのように話してしまうことがわたしにもある。

 

誰かの評価が高いからイイ、それも大事な一つではあると思うので、どんな判断も1人の人間に依るところであり、それが人の良さであり、美しさだと思っています。

 

ここまでつい自分の昨今のもろもろを織り交ぜて考えてしまいましたが、

ビートルズって本当にかっこいいし、その後もストロベリー・フィールズ・フォーエバーとかペニーレインとか。あの時代にどうやって考えたのだろうとか、私はサウナで整う経験しかしたことはないけれどたぶん吸ったりなんかするヤツはチルってる感じのアレはこういう音になるとすぐにでも音楽に反映できることがビートルズのすごさの一つなのかなと思ったり

Let It Beのアレンジが気に食わなくてシンプルにしたものをリリースした、とかどこまでもいつまでもロックなビートルズだからいつまでも愛されるんだろうと思いました。

 

最後の最後ではありますがバンドサウンドがめちゃくちゃかっこよくて、生演奏のこだわりがまさにロックでこの作品がこんなにも「ビートルズ最高!」って気持ちで居られるのは観客に求められる素直な喝采と本人たちの音に対する心があって、何よりもビートルズっていいよね!という思いがひとつになるからかな?と1週間以上経った今思っています。

何も知らなかった私にビートルズを教えてくれてありがとうございました!

ひとりひとりのお芝居があーだこーだという感想は思いつかないのですが、取り急ぎ備忘録まで!